2009-08-16

西穂高岳 初単独北アルプス二日目

深夜に目を覚ますと、屋根を叩くような音が。どうやら雨が降っとるよう。ついてない、6月の初アルプス時の焼岳といい、とかく天候には恵まれぬ。まあ、そんなものなのかな、雨やガスで眺望が望めぬようなら、西穂はあきらめて早々に帰途に着くか、などと思考をめぐらしつつ再度寝入る。

午前4時過ぎに起床。まだ薄暗い中、外に出てみると、雨どころか雲ひとつない様子、これはいい!

ザックの中身を再確認し、取り出したサブザックにデジイチと水筒、一応行動食も詰めておくことに。
弁当は途中で食べる・・・、のはよして先に済ませて西穂山荘を出立したのは、5時過ぎ頃。



大きな岩が敷き詰められた道を過ぎると丸山に。この先は普通に歩いていけそう。
西穂山頂を目指す歩きはサブザックのみで、足取りは軽い。

しばらく往くと、段々と陽が昇り明るくなってゆき、次第に周囲の風景が判然としてくる。



左を向けば笠ヶ岳が。朝焼けの陽を受け、徐々に山肌が明確になってくる・・・・・・、なんとも美しい。



右に視線を転じれば、朝靄がたなびく上高地を明るい陽光が覆っていく・・・・、



振り返ってみれば、乗鞍と焼岳が。昨日、辿ってきたルートが少しずつ明確になってくる。進む先には、昇る朝日を背にした穂高の連なりが眩しく映える。

身内に熱く湧き上がってくる不可思議な感覚を抑えつつ、目から零れる汗をぬぐい、この壮大なパノラマの中を更に進んで往く。



午前6時頃、先ずは独標に到着。
ここからは岩場が主体、登って下って。



ピラミッドピーク手前、ここは確かに危険であるなあ。



ピラミッドピークに到着、あと一息か。



登って下って・・・、午前7時頃、西穂高岳頂上(2909m)に到達。



(向かって左から)霞沢岳、(真ん中ちょい奥)乗鞍岳、焼岳が、いずれも美しい。先月に登った際はその山容も知らなかった乗鞍岳であるが、こう見ると壮観ですなあ。



更に先に進むという山荘で同室だった方々とはここでお別れ。またどこかでお会いしましょう。
なにはともあれ、私めも9月の連休は奥穂高を目指すつもり。



奥穂高の次は槍ヶ岳へといきたいところ。

頂上はさほど広いスペースでもないが、朝早く混み合うこともないようなので、360度全方位を眺めその眺望を堪能すべく、小一時間ほどゆっくりさせてもらった。
急峻で剣呑な雰囲気で容易に人を寄せ付けない山岳群ではあるけれど、何故かように美しいのか。
いずれは、目に映る別のピーク、別の尾根から、今立っている山稜を眺めて見たい。ああ、過ぎゆく夏が名残惜しい。



西穂山荘に戻る途上、振り返り仰ぎ見る。
初の単独アルプス行はこれにて終了。とても面白かった。

ふとした思いつきで、もよりの標高300mほどの甲山に登ったのが昨夏のこと。以来休みごと、六甲山系に通いつめたのだけれど・・・・、思えば遠くへ来たもんだ。

帰途は新穂高ロープウェイを利用して、新穂高温泉まで。バスでJR高山駅へ向かい、特急飛騨で大阪まで。

1 件のコメント:

  1. お久しぶりです。
    本格的な登山をされてますね。
    昔は私も写真を撮りに登っていました!
    こんな本格的なものではありませんが…

    景色もすごく綺麗ですね。
    もう体力的に登山は無理なので
    こんな景色をこの目で見るのは無理でしょう。
    そうそう、高校の研修旅行の時
    乗鞍岳登りましたよ!!

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