2013-05-05

春の奥穂高岳

今年も走り始めたばかりのさわやか信州号にて2日夜に大阪を出立。
本山行のSL、CLご夫婦は京都駅より乗車で合流予定。
私がチケットを手配したこともあり、京都駅にてご夫婦をお迎えしようとバスを降りてみると、
奥さんがいらっしゃいまして、「あれ、ご主人は?」
「主人は私が出た後、寝過ごしてしまって、バスには間に合いそうになく、参加できなくなりました」って・・・、
んっ、んっ、んっ、何仰てるんですか???
わけわからず。私の目は点になっていたはず。

一旦は不参加としていたCLも、翌朝から電車で松本へ、バスで上高地入りし、夕刻には涸沢に至り、事無きを得る。
17時には涸沢ヒュッテに到着、ホント頑張りはりました。
まあ、こんなこともあるんですわね。
済んでみれば、笑い話でしかない。

で、我々3名は連休後半の初日早朝に上高地入り。
そのまま涸沢へ向かう。


上高地は久方ぶりやね。


先ずは明神で一休み。


徳澤へ向かう途中、見慣れた景色やけど、この時期は初めて。


徳澤園にてコーヒーを一杯所望する。
当初の予定では本日中に穂高岳山荘までだったが、涸沢に変更となったため、歩みも休憩もユルユルです。


雪の大谷ならぬ小谷?連休前半は立山でした。


横尾着。
この辺りまでくると、ワクワクしてきますなあ。
横尾大橋に足をかけるのは凡そ2年ぶり。


本谷橋ここらに架かるんでしょうね。


そろそろ見えてきます。


穂高が視界に。
前半の立山も良いんやけど、やはりやはり・・・、穂高は、いや、穂高がええなぁ~、って同行の会友と異口同音に語り合う。
立山の神様、ごめんなさい。


本日のお宿、涸沢ヒュッテに到着。
ここに泊まるの、私は初めてです。


昼食は大奮発しておでんセットを。
ここで飲む生ビールが一番。たまらんなあ。


明日はあそこを登って行くんやね。
興奮気味の気分を抑えつつ仰ぎ見る。


北穂もよろしいなあ。




4日早朝、モルゲンロートを眺め、朝食後に涸沢小屋に移動して荷物を預け、いよいよ奥穂を目指す。


ザイテングラート寄りにあずき沢を登り詰めて、


振り返れば、常念岳と右手には蝶ヶ岳が。


穂高岳山荘の建つ白出のコルに。


10時50分頃、奥穂高岳山頂に到達。


同行の会友と。


登りより下りがちょいと厄介。


この斜面の下りが核心部。
大事をとって、懸垂下降しました。


穂高岳山荘に戻ってきました。


小屋で大休止して下山する。

登り始めは快晴でしたが、白出のコルに至る頃より山頂あたりは次第にガスが立ちこめ、雪も降り始めて一変、怪しげな天候に。

3年前の秋に登った折のように、槍も笠も乗鞍も視界にすることはなかったけれど、幾分シビアな状況が加味された中、無事、登下山できたことで満足度は更にアップ。

雪山を始めてよりの目標であった残雪期の奥穂高岳登頂が叶い感慨無量。
涸沢への下山途上、ずっと歓喜にうち震えておりましたよ。
同道いただいた会友に多謝。


5日早朝の涸沢。


前穂北尾根。涸沢小屋のテラスから。
何とも麗しい。