2015-12-21

Carter Barron Amphitheater, Washington DC, July 17th 1976 / The Band

Carter Barron Amphitheater, WaCarter Barron Amphitheater, Wa
Band

Keyhole 2014-05-25
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ブートものらしいんですが、目に付いたんで入手してみたところ驚嘆!驚愕!
この内容は素晴らしすぎますね。

厳密に音がどうこうの言うのは野暮ってもの、プレイ自体は公式にリリースされているどのライブ盤をも凌駕してます。
「南十字星」の曲があったりしますから、解散直前の演奏となるのかな。

入手したのは7月のこと、一聴してより私のThe Band熱が猛然と再燃、以来、こればっかり聴いてます。

2015-12-20

8月13〜15日 涸沢山行

本日は来週に予定している山行のため、先週に引き続き地獄谷界隈でアイゼントレを。

長く更新していませんものの、山にはそれなり赴いておりました。

以前より涸沢はエエよ〜って吹き込み続けた会友がやっとその気になり、盆は涸沢へのサポート山行でした。

しかして・・・、


天候の回復を期待しつつの上高地ではカッパ着用、ザックカバー装着でのスタート。
その後も降ったり止んだり。


初日はガスまみれの涸沢でしたが、先ずは宴会となります。


14日もイマイチな天候・・・。

下山メンバー2名を見送り、朝から天候の回復を望めそうになく、はてさてどうしたものかと思案するばかりでしたが、初涸沢のサポート対象のS我さんより、「せっかく、ここまで来たので登りたい」との一言で迷いは霧消、少し遅い出発ながらも北穂を目指すことに。


とはいえ、登りの途上も降ったり止んだり。
それでも、S我さんは頑張りまして北穂山頂に到達。
槍も穂高の全景もガスの中・・・(T ^ T)、それでも本人は満足されてたみたいなんで良かった。


下山するごと天気は回復基調に。


常念や蝶が眺めやれました。


下山日にしてこの快晴・・・、ああ無情。
この時は山の神様を恨んでしまった。



翌月のシルバーウィークに、S我さんは独自に燕から常念の山行を完遂。
その話を聞いた時はホント嬉しく思ったもんです。

山行記録はこちらに。
サポート山行で涸沢から北穂へ

2015-12-10

AppleMusicとLDT-AVWAR800

3ヶ月の無料トライアル期間ということで、7月より開始されたアップルの音楽配信サービスApple Musicですが、一月遅れで8月より利用しています。

一時の威勢はなくなったものの、ディスク収集癖は未だ身中の悪癖?Jazzが主体で若かりし頃に聴いていたRockやSoulものもしばしば。
このサービスを利用することで、聴きたい時に対象となる音楽を引き出せれば、かような欲求はそれなりに満たさえるのではなかろうかと考えた次第。

なので、サービス開始から半月ほど経った時点でネットの情報をいろいろとあたり、自らの環境での有用性を検討してみるとけっこういけるのでは、との判断に至る。

元々マカー(死語ですなあ)ですから、この手の分野はApple主体なんで、実際のところ他の類似サービスとの比較はしてません。
Apple Musicを利用するかしないか。

もちろん全てのジャンルをくまなく網羅しているわけではないのを理解しつつ、洋楽、それもRockやJazz関連(個人的には「一昔前の」との形容が重要)はそれなり充実している模様。邦楽はほとんど聴かないんでなくてもOK。
ビートルズは・・・アウト(2016/1/11時点で確認、早速「Abbey Road」を鳴らしてみました)、でもメンバー各人のソロアルバムはある。

iPhoneでも利用するとして、オンラインで繋いだ場合、パケット量無制限とはいえ、速度低下の領域(7Gくらいだったか)に至るまで、どれだけ使用できるのかが気がかり。しかして、「オフラインで再生可能にする」機能がありました。
一手間必要ですが、端末をWifiに接続した状態で望みの曲なりアルバムをiTunesのMyMusic/ライブラリにDLして保存できたりする。これは良い。

ならば、更にもう一手。端末とアンプを繋いでスピーカーから鳴らすことができれば尚良しとばかりに、あれこれ調べてみます。

iPhoneではなく4月に新調したMacminiを基幹にするとして、AirPlay対応製品はいろいろとありますもあまり金額をかけ過ぎるのも気が引ける。

古いAirMac Expressがあるにはあるが、本当に古いやつなんでAirPlayには対応できないよう。まあ、長く使っていないんで動くかどうか。

AppleTVが順当かと思われるも、この製品、8月時点では新機種のアナウンスはあやふやだったんで購入するタイミングとしては最悪、やはり気が引けた。

ということで、AirPlayに純粋対応しているわけではなさそうなれど、
エレコム LDT-AVWAR800 Wi-Fi接続
というのがありました。
金額的にもまあ妥当な線ではありましょうか。

http://www2.elecom.co.jp/avd/headphone/ldt-avwar800/

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エレコム 2013-12-06
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ページを確認してみれば、「自宅のオーディオ機器をワイヤレス化。WiFi接続で高音質の音楽を鑑賞できます。」とあります。ホンマかいな?

疑心暗鬼の念はいかばかりか、駄目もとでも辛うじてその精神的リスクを許容できそうな微妙な価格だったりするんで、ポチッとしてAmazonより入手してみる。

実際利用してみると、こちらのネット環境によるものか否か?音が途切れることもしばしば。 また、Macminiで他の作業をしつつ鳴らしていても途切れることがあったり。
しかして、私自身は音楽を愛好するも純粋なオーディオマニアではないんで、そんな程度であれば全然OK。一応、KEFのスピーカーを通して聴けるのがGood。
むしろAppleMusicを利用することで音楽の引き出しが、一気に拡大したのが喜ばしい。
もしかして、この利用形態はAirPlayを利用できるMacならでは可能であるのかも。

12月の時点でAppleからは、2回領収書が届いてまして、 休日の在宅時にしか鳴らしてませんが、利用料なりの元はとれているはず。
あれこれありすぎてアルバム選択に迷ってばっかり、再生するまでに時間を要しているのが実情。


追記:よくよく思考を巡らせれば、私が初めてMacを購入してからちょうど20年になる。当時でも中堅くらいのモデル?PowarMac7100/80AVという機種だった。CPUがPowerPC601、標準で16MBのメモリだったのを+16MB増設して使ってた。今となっては隔世の感ありあり。なんとも懐かしい。以来20年間か、長いおつきあいになりました。

2015-12-09

奥穂関連

ぼちぼちいこか
http://bochiiko8.blog.fc2.com/

奥穂関連

奥穂〜西穂縦走雑感

日暈 (積雪期 穂高岳山荘先ハシゴ・鎖場上部斜面のこと)

奥穂 間違い尾根


2015-07-26

別山と白山

以前、白山に登った折に目についた別山がずっと気がかりだったこともあり、久方ぶり白山へ赴く。


今回の目的は別山登頂。
実際、この稜線は花と絶景を楽しめる爽快な縦走路でした。

数年前の同時期に比べて見受けられる花が少なめの印象でしたが、それでも花の白山ですから道中様々な花を愛でることができました。


チングルマ


クロユリ


ハクサンコザクラ


天池


御嶽から乗鞍、北アルプスの連なり


白山 別山山頂から

南竜ヶ馬場から油坂の頭を経て別山に至るルートでは、絶景の稜線歩きを楽しめました。
初日の白山ピストンはおまけみたいになってしまった。

両日とも好天だったのは良しとして、2000m越えでも六甲と変わらず、暑すぎていけません。


山行記録はこちらに。
白山と別山

2015-07-20

耐暑登山さながらの伊吹山

この連休は、かの山に赴き陸地測量部さながら、雪を背負って登ってしまおうと計画していたものの、台風絡みの天候不良でおじゃんに。 20日からは青春18切符が利用できるので、花の時期の伊吹山へ。
今年は1月末以来の2度目。このところ、雪山教室絡みのテント泊でしか来てないような。


3合目手前あたりから。


山頂は直ぐそこ。


琵琶湖方面を眺めやる。
晴れていても、冬期のようにスカッとクリアに見渡せず。

私は半端じゃない暑さにやられて消耗著しなものの、山頂はけっこうな人出でした。

早いのか遅いのかはたまた今年は不作なのか、緑が基調で想像していたような彩りは見られず残念無念。

山行記録はこちらに。
伊吹山で耐暑登山

2015-07-18

Miles Davis at Newport: 1955

Miles Davis at Newport: 1955Miles Davis at Newport: 1955
Miles Davis

Sony Legacy 2015-07-16
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少しは期待するところがあったけど、いやまあ新鮮味がなくて。
まあこんなもん。

2015-07-05

八雲ヶ原でテント泊

会で開催する夏山教室のお手伝いで、比良山系の八雲ヶ原にてのテント泊してきました。


5日早朝の八雲ヶ原


武奈ヶ岳

八雲ヶ原って、いつも日帰りで通りすがるばかりの場所ですけど、一夜過ごすことで見直してしまいました。
手軽にテント泊できて、こういうのもよろしいですね。

山行記録はこちらに。
八雲ヶ原でテント泊

2015-06-14

針ノ木峠を起点に蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳

夏山シーズン前を前にして、針ノ木峠でテン泊してきました。

12本爪アイゼンで針ノ木雪渓をひたすら登り、針ノ木峠へ。
まだ小屋開けしていない針ノ木小屋の前にテントを張って、13日は蓮華岳をピストン。
翌14日は針ノ木岳からスバリ岳までで、針ノ木峠へ戻り、昨日登ってきた雪渓を下る。


針ノ木峠
あんなとこを登ってきたんです。


向こうのピークが蓮華岳


針ノ木岳 スバリ岳から


真ん中の手前あたりがスバリ岳 針ノ木岳から

前日はひいひい言いながら登った針ノ木雪渓も下山は凡そ1時間、針ノ木峠より約2時間で扇沢に下山完了。
梅雨の合間の好天に恵まれたのが何よりでした。

山行記録はこちらに。
針ノ木峠から蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳

2015-05-11

The Bottom Line Archive / The Brecker Brothers

Bottom Line Archive..Bottom Line Archive..
Brecker Brothers

Bottom Line Record 2015-03-23
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大好きだったブレッカー・ブラザーズのライブがリリースされてたんで、もち入手する。

Live at The Bottom Line(March 6,1976)
とありまして、おおっ、いわば全盛期やないですか、これは嬉しい。

学生時代に聴きたくった馴染みの曲ばかりなのもよろしいですね。
アリスタ・オールスターズでのモントルー・ライブのような完璧さはなく、いかにもライブ録音しましたみたいな畏まったところがないのがこれまたよろしい。
メンバー各人のインプロビゼーションにおいても意気込みはそれなりと窺え、ラフさが際立っているようなのもマイナスではなく、その分、全編にグルーブ感として昇華されてるような。
ファンク度もほどほどに、とにかくイカしてます。

Jazzとしてしまうと?やけど、ジャンルとすれば、白人主体のファンク・バンドってのが正解かな。
ともかくも、私的には涙モンです。

かつて、新生ブレッカー・ブラザーズとして来日した折に、大阪ブルーノートにてライブに接したものの、初期のメンバーとは大幅に異なり、全く別ものって感じで物足りなかったなあ。遠い遠い昔のお話ですが・・・。

3作目以降のストリングスが入ったようなのは、ボーカルもの以外はちょいと受け入れがたく長く聴いていない。
2作目の「BACK TO BACK」と4作目だったか「HEAVY METAL Be-Bop」はiPhoneにも常駐させ、未だ愛聴してます。

スクラッチ / クルセイダーズ

スクラッチスクラッチ
クルセイダーズ

ユニバーサル ミュージック 2015-03-24
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Amasonの案内から、本来はこれを見つけたんで、リマスターしてるみたいやし、ならばと今回オーダーする気になったんやけど。
ブルー・サムってレーベルやったか、何よりもその意味深なジャケット写真に懐かしさを覚え、そこそこ期待するところがあったものの・・・、今となっては面白味も感じられずあきませんでした。
ライブとはいえ、このくらい甘めのやつだと、只今の我が感性にはそぐわずってとこですか。

2015-05-04

奥明神沢から前穂高岳へ

今期の春山は岳沢をベースに、この時期ならではの山頂まで雪が繋がった沢のルートを辿り、穂高の二峰を登ってしまおうと目論んだのでしたが…。


吊尾根から連なる前穂高岳を眺めながら、今年も春の上高地に歩を進める。


岳沢小屋への途上、西穂高沢を確認しつつ。


小屋に到着後、テントを張ってしまえば後はこれ。
奥明神沢は下見に赴くまでもなく、取付きは小屋から一目瞭然。


3日早朝の奥明神沢。


前穂ダイレクトルンゼ手前あたり。


明神岳を見下ろしてますから、そろそろ3000mを越えているはず。


前穂高岳山頂。


眼前には奥穂高岳が。


手前から霞沢岳、焼岳、乗鞍岳とその先に御嶽山。

山行記録はこちらに。
奥明神沢から前穂高岳へ

2015-04-18

残雪の木曽駒ヶ岳


千畳敷カール

今期は会の雪山教室を仕切る役割を担ったりし、終了後はゆっくりしようと、こと雪山に関しては例年ほどの熱心さに欠けていた。

GWにはそれなりにと、山行は六甲での自主トレーニングが中心な感じだったが、会友が計画してくれた山行に便乗して、春山本番前に前夜発日帰りで残雪の木曽駒ヶ岳へ赴く。


ロープウェイで一気に2600mの千畳敷着、先ずは乗越浄土へ。


中岳へ向かう途上、宝剣岳を眺めやる。


木曽駒ヶ岳 中岳から。


木曽駒ヶ岳山頂。


剣岳から空木岳方面と三ノ沢岳。


千畳敷へ戻りましてから、ご当地名物ソースカツ丼を食す。

山行記録はこちらに。
木曽駒ヶ岳

2015-02-28

ドキュメント 気象遭難 / 羽根田 治

ドキュメント気象遭難ドキュメント気象遭難
羽根田 治

山と溪谷社 2003-05-01
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御嶽山本の後、年初に読了したもの。
山岳関連の書籍や雑誌やサイトでは、著者の書いたものはよく見受けられ、目を通している。

気象遭難という題材に面白く読了したとしてしまっては語弊があるも、紹介されているいずれの事象も興味深いものばかりでスラっと読み終えてしまった。
自らの備忘録&他山の石とすべく、本文から幾箇所か引用し記しておく。

より理解を深めるための配慮なのだろう、各章とも、遭難事例の内容に加えて、専門家による気象解説と地上天気図、雲の画像が添えられている。

春・沿海州低気圧 谷川岳ー雪崩
登山のエキスパートらが登攀時に遭遇した雪崩が主題。
「事故の要員となった雪崩は、沿海州の低気圧に向かって南風が吹き込んで気温が上昇し、雪が緩んだことによって引き起こされた。」(同書より引用)とある。
春へと移ろう時期はその雪質の見極めが重要。まあ、これは容易ではありませんなあ。

春・春の嵐 伊那前岳ー突風
「この事故に関して言えば、遭難者は強風に吹き飛ばされて亡くなったとしか考えられない。断定はできないが、事故当時の状況からして、おそらくその可能性が最も高い。」(同書より引用)、
人間をいとも簡単に舞い上げるような風が吹く状況は想像し難い。

そういえば、立山での2度目の春山山行の折、撤収時に雷鳥沢キャンプ場から室堂までの間で終始強風に苛まれたことがあった。テント泊の重めの装備を担ぎつつも、吹き飛ばされそうな風の威勢に怯みっぱなしだった。少し進んでは幾度も耐風姿勢を繰り返し、標準の所要時間を大幅に上回るペースでどうにかこうにか室堂に至ったことが思い出される。

「そもそも中央アルプスでは、三月半ばから四月にかけて猛烈な風が吹くことが多いのだそうだ。そのなかでも2911メートルピークから伊那前岳にかけての稜線上は、とくに風の強いところだと言われている。しかもそういうところでは、地形によっては吹き上げ風が発生するのだと、(略)」(同書より引用)。

「たとえば同じ場所、同じ次期でも、山の状況は気象条件で全然違ってきちゃう。だから山で自分の安全を確保するためには、まず気象の変化による山の状況の変化に自分の技術で対応できるかが大事になってきます。昔の登山者がいちばん恐れたのは気象ですよ。今の登山者は、気象の変化に対する危機感を全然持っていない。気象の変化から自分の身を自分で守るための危機管理の意識が、間違いなく薄れてきています。今回の事故はその延長線上にあるといっても過言ではないと思います」(同書より引用)、
私らみたいな中途半端な中高年登山者にとっては耳に痛いメッセージではある。

この事例の起こった日時は、2002年3月21日のこと。現在運行を休止している千畳敷ロープウェイが来月後半に復旧するとの報に、4月半ばの木曽駒ヶ岳山行を計画していたり。心してかからんとあきませんね。

夏・雷 塩見岳ー落雷
中高年登山者を主体としたツアー登山での事例。唯でさえお任せの雰囲気はあったでしょうから、個々の登山者の天候観測の力量以前の問題で、予測しがたい状況で最悪の事態に至ったってことだろうが、主催するツアー会社の責任が大ではあるかな。蛇足となりますが、個人的にはね、山行の全幅を他者に委ねるような登山はしたくないというのがホンネのところ。

「山で落雷事故に遭わないようにするには、雷の発生を予知して逃げるのがいちばんだ。そのためにも山行中には毎朝毎晩、天気予報をチェックし、行動中には観天望気に注意を払うようにしたいものである。」(同書より引用)。

観天望気とか気象に関する知識については、著しく欠落しているのを自覚していますから、実は偉そうなことは言えない。

夏・台風 トムラウシ山ー低体温症
本書が出版されたのは2003年となっていますから、2009年の近年稀にみる死者をだした遭難事故以前のこと。同じトムラウシ山にて、規模は違えど2009年の事故と似通った状況下での低体温症による遭難事例である。2009年のがツアー登山で本書の事例は自主山行、との違いはあるものの、どちらの場合も根本は、悪天候の中を行動するべきではなかった、につきるよう。過酷な状況において、如何に判断し行動するか、あらためて考えさせられる。

同事例の同日に居合わせるも、何らかの対処をするでもなく、登頂を優先してそのまま通りすぎた登山者のあり様について、地元・北海道新聞の記事が紹介されている。短文ながらいささかショッキングなのが印象に残る。

「〈あの朝登頂したすべての登山者に問いたい。あなたがたは、下半身を寝袋に包み、あおむけに横たわっている女性のわきを通りすぎたはずだ。声はかけたか。手は合わせたか。その後、極めた山頂での気分はどうだった。せめて、後味の悪さぐらいは感じたか〉」(同書より引用)。

山行では常に危険と隣り合わせ、相身互いが前提となりましょう。自ずと良識を持って行動したいもの。

秋・太平洋沿岸低気圧 立山ー凍死
中高年登山者の大量遭難事故として、よく引き合いに出される事例ですから、既知ながらも事故の詳細を知るのは同書によるところが大。

当時、救助にあたった内蔵助山荘オーナーの言、
「装備云々よりも、引き返す決断力があったかどうかに尽きると思います。まず勇気を持って引き返すことができたなら、この事故は防げたんじゃないですか」(同書より引用)。

尚、この章では中高年登山ブームについても言及されている。

冬・西高東低 剱岳ー異常降雪
冬・二つ玉低気圧 剱岳ー暴風雪
剱岳の事例については、どちらも厳冬期の先鋭的な登山における事故が対象となっていて、いわゆる冬剱の苛酷さを再認識するばかり。

気象の事象については読み解くものの、厳冬期の剱岳山行のあり様ばかりに興味が向いてしまっていけません。
憧れはありますものの、厳冬期の剱岳に自ら臨もうとすることについて、その実効性を云々しようとするほど無知ではないと自認してますし、所詮、冬剱なんて高嶺の花。敷居が高いレベルのお話ではもうとうなし。

技術や体力はもとより、山行に数週間もの期日を確保するなんてのもあり得んし。 いつか、GWの時期にでも行けたらなあ、などと密やかに考えてみたりはするものの、先ずは夏の課題を済ませてからとなるか。


総じて、ネガティブな情報は棚上げとするスタンスでは、安全(?)登山は成り立たず。そういう意味では、こういった書籍は参考になる(はず)。
山でのリスク回避するためには、経験に裏付けされた知識と技術にもちろん体力も不可欠。体力ともどもオツムの方も鍛えていくよりなしか。けどオツムの方は無理そうな…。

2015-02-16

RX100

カメラを新調しました。
コンデジですけどね。

昨秋のいつの山行の折であったか、昨今の山行きに常用するコンデジNikonのCOOLPIX P310を取り出して、バッテリーをチェックすべく起動ボタンをオンしてみれば、んっ・・・液晶が真っ暗なまま。(・・;)
電子音がし、レンズ部分はせりあがってくるんで、まるっきり壊れているわけではなさそうやけど…、液晶のみ逝ってしまったって?。
何故唐突に、いささか凹む。

ということで、以降の山行ではその昔購入したものの、デジイチ購入後は長く放置していたパナのDMC-LX1を持ち出している。

写真はド素人やけれど、山を始める前後であれこれ買い足してました。
特段カメラ好きってわけではないので、それなりに撮れればOK(のはず)。
しかして、デジタルガジェット好きの気はあったりするので、デジタルカメラが普及しだした頃よりは、AppleのQuickTake 100なんかを所有していた時期があったり、何やかやと遊んでましたね。

DMC-LX1を入手した時期や動機は今となっては定かでない。
山を始める以前のことだった。
カメラのセンサー撮像素子のサイズが1/1.65型のCCD、画素数861万画素でライカのレンズを使っているということだったから、当時としてはそれなりのコンデジだったはず。 まあ、実際安くもありませんでしたし。
放置していたとはいえ、時折は持ち出していたのだったか。今でも同機の絵作りは悪くないと思ってますし、それなり気に入ってます。

続いてリコーのGR DIGITALIIというのを入手した。ブログの記によれば2008.2.11のことだったらしい。
これも山を始める以前のことで、何故引き続きこんなのを購入してしまったのかその記憶はなく、えらく高かったのは覚えている。
有効画素1001万画素で1/1.75型原色CCDとあります。
このカメラはDMC-LX1以上に気に入ってしまい、ずっと持ち歩いていましてね、ちょうどその年の夏頃より六甲歩きを始めて、道行の記録用にあれこれ撮ってました。
悲劇が起こったのは2011年8月、2度目の剱岳山行の折のこと。山頂であちこち撮っていたところ、不注意にも手からするりと落下、岩と雪の殿堂たる剱岳山頂の固い固い表面部にごっつんさせてしまって・・・、見ると本機の沈胴部あたりが著しく凹み、あえなくお釈迦に。

山を始めて1年、北アルプスに赴こうと意を決する頃にはコンデジでは飽き足らず、デジイチのエントリー機NikonのD60を購入。
エントリー機とはいえ、デジイチだと素人目にも写真の出来が違うのは一目瞭然。以降の山行きでは、デジイチとコンデジを持出しておりました。
あれこれ山行をこなしてしばらくすると、次第にD60のサイズと重量が負担になってくる。次を模索した時には、当時普及が加速して値頃感のあったOLYMPUSのミラーレス一眼PENなんてのにも手を出した。まあ、D60よりはコンパクトやけれど、使ってみるとやはりそのサイズと重量は許容できないというかしたくない。ミラーレス一眼でもイマイチ、となるとやはりコンデジなんである。

当時、たまたま覗いてみた難波のカメラのキタムラにて、コンデジの選定候補であったCOOLPIX P310が、何故か破格の値札が掲示されており、即、購入。
有効画素数は1605万画素、撮像素子のサイズは1/2.3型で原色CMOSセンサー、光学4.2倍ズーム、NIKKORレンズとなっていまして、これが確か1万円台だったはず。 以降の山行ではずっとこれを使っていた。

雨に降られぱなしの折立から太郎平のテンバまでの道行では、カッパのポケットのしまっていたものの、止水ジッパーを閉め切るのを怠って水浸しにしたり、
剱ほどではないけれど、国内有数の高峰群で手元から落下させたことも数知れず、
実はけっこう手荒くあつかってきたので、これまでもっていたのが不思議と言えなくもない。流石Nikon、って違いますか。

で、今回購入したのがこれ。

SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 2020万画素CMOS 光学3.6倍 ブラック DSC-RX100SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 2020万画素CMOS 光学3.6倍 ブラック DSC-RX100

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決め手は、1.0型のセンサーを積んでいるにもかかわらず、既に2台の後継機種が発売されているので、ある意味型落ち?、値頃感が絶大であることだったりします。

こうしてあれこれ思い返してみますと、毎度、マニュアル撮影が可能な機種を選択しているものの、プログラムモードかオートでしか利用していないので値打ちありませんなあ。

2015-02-15

ザ・ソング・オブ・シンギング / チック・コリア

ザ・ソング・オブ・シンギングザ・ソング・オブ・シンギング
チック・コリア

EMIミュージックジャパン 2009-09-16
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こんなのが目についたので、入手してみた。
大昔に聴いた覚えはあれど、当時は全く受け入れ難い種別の音やったかな、レコード時代も購入することはなかった。
さしたる期待もなく、数十年ぶりに再聴してみましたところ、かつてとは異なり好盤との印象を抱く。

メンバー的にCircleの流れみたいですから、フリー・インプロビゼーションが基調となっていて、耳にスラっと入ってくるような類の音ではけっしてないけれど、昨今はこの手のが実にしっくりときてしまう。

同盤を録音してより、さしたる時を待つこともなく、あの Return to Forever なる名盤へ至るなんてのはちょっと想像し難い。