2009-12-31

風吹岩手前でイノシシに遭遇、あせる。

昨日から休みとなりまして、晦日やけれどちょいと気分転換に近場へと赴く。

昨年末と同様、東おたふく山登山口バス停から東おたふく山に登り雨ヶ峠を経て南に下ってくることとした。
それにしても今日は特に冷え込んでいるよう。



少しは引き締まって見えるかしら。
実際、数年前に購入したスーツのパンツではウエストまわりにけっこう余裕があります。
などと思考しながら、



20分かそこらで東おたふく山頂上に到達。
稜線にでると寒風が直接吹き付けてきてまいってしまう。

頂上近辺では、これまた昨年同様、テントが張られていまして、横を通る時にご挨拶を。昨年と同じ方々かな。



夏場の草原とは一変した様相に吹きすさぶ強風で寒々感はより一層。



六甲最高峰を仰ぎ見ながらパチリ。
シャッターを押す手もかじかんでくるので、そろそろ手袋をせねば。



雨ヶ峠あたりまで来ると寒風は周囲の木々に遮られ、ちょいと人心地がつく。
それでは風吹岩まで行こうかね。

道すがら、ゴーっと吹きすさぶ風の音が耳に届きますも、直接吹き付けてくることはなく、快適な日だまりハイクが楽しめてしまいます。



風吹岩へ近づくごと、イノシシに関してやたら掲示されている。
新たに張り付けられたらしき写真入りの内容は、ザックを狙い風吹岩界隈に出没している、との警告。
「そういえば朝刊に、岐阜の方だったか、山中で見つかった死者の記事が。イノシシに襲われたのでは、との内容だったなあ。まあ、これまで直接出くわすこともなかったしねぇ、へええ〜」てな感じで気にもとめず歩を進めていると、ゴッツイのが前方よりのしのしとこちらに向かってきます。
ままま、まさか、ホント出くわすとはあ〜。どないしたもんか。とっさに斜面を登り、とりあえずは道を退きます。
こんな斜面くらい上ってくるやろうなあ、そん時は木にでも上るかな、などとしていると目の前をズンズンと通り過ぎていきまして事なきを得る、ホッ。こういうのは適いませんなあ。

しかして、別のハイカーがイノシシの様子をうかがいながら、その後を進んでいきます。
そんなもんですかな。さしたる脅威ではないということか。
私は、あんなのに出くわしたら早々に退散することとしますわ。



風吹岩で一休み。天気も良く、大阪方面もずっと見渡せます。いやあ、爽快爽快。
本日はロックガーデンではなく、金鳥山〜保久良神社方面のルートで阪急岡本駅へでることに。



神戸市街が見晴らせる保久良神社手前の展望スペースでも小休止。



海を見下ろす保久良神社で今年最後の神頼み。
来年もあちこちの山に登れますように、その他諸々を祈願して合掌をば。

2009-12-27

年末の金剛山登山

そろそろ大阪府の最高峰へも、と早起きして金剛山に赴く。
本日も曇り空、寒さも半端やありません。もっとも、昼からは晴れてくるらしいけれど。

JRで新今宮駅へ、南海高野線急行に乗換えて河内長野駅まで。
駅前より金剛山ロープウェイ前行き南海バスに乗り終点で下車。

途中の登山口からの正調コースだと、御丁寧にも頂上まで階段状の道が整備されていて登山としての面白みに欠けるらしい。
ならば、カトラ谷というのを遡るというのが良さそうだけど、このコースは沢溯行となるので冬季は凍結することもあるらしくこれまた×。



さるガイド本の意外に知られていないと紹介されているコースがあり。
金剛山ロープウェイ乗場手前のゲートから林道を登り、久留野峠まで出てそこから稜線を往くのだと。



中途まで沢沿いの林道をしばらく進むと久留野峠に。ここからはダイヤモンドトレイルという自然歩道を金剛山頂上まで辿りゆくよう。
案内板の表示に従って左の道へ。



少し進むと、眺望が開けてくるところがあり。
いつもながら尾根歩きは気持ちよいものだ。



所々、雪が残る道を歩み往きます。



道なりに進んで行くとやがて様々な施設が連なるピクニック広場に。



金剛山へ向かう道の途中に展望台があったので、ここに立ち寄り小休止をば。



曇天なので、どちらの方向に目を向けてもさっぱり展望がききません。
進行方向にある手前が湧出岳でその先にあるのが金剛山なのだと。

表示に従って脇道を進み湧出岳の一等三角点へまわり道の後、ダイヤモンドトレイルに合流。
このあたりは特に道が凍りついて、行き交う方々の多くが軽アイゼンを着けているよう。
もちろんのこと、持ってきてはいるが、道の端を歩いたりして取り出すこともなく済ませたのであった。



道すがらの葛城神社、転法輪寺にそれぞれ参拝。
来年もあちこちの山に登れますように、その他諸々を祈願して合掌をば。



頂上に着くも、曇天はそのまま、眺望は臨めません。まあ、仕方ない。またの機会に。



で、復路は面白みのないという階段状の道を下り往きます。
まあ、ホントになんといいますかなんですわねえ・・・。
次の機会があれば、カトラ谷のコースを登り、本日の往路を下ることとしましょう。

下り始めた頃より陽が差してきまして、樹々の間に陽光が降り注ぎ、いかにも日だまりハイクって感じに。ああ、残念。

2009-12-24

富士の眺めは



本年最終の出張で横浜、多摩と巡ります。
関西を出立してより、車窓からの遠景は霞がかったようで、ずっとぼんやりしていたが、富士山は違いました。頭頂部はクッキリ見えとりましたね。

2009-12-23

能勢妙見山

今年最後の祝日やし、ちょいと遠出しようかと考えたりもしたが、翌日に出張が入ったり、靴擦れやらかかとのひび割れなどにやられ足が痛かったりしたので、少しゆっくりしておくことに。
なので山行は近場、まだ、行ったことのなかった「能勢の妙見さん」へ。
それにしても天候が冴えんね。15時以降は雨との予報なので早い目に切り上げよう。

能勢電鉄妙見山口駅に降り立ちます。



山上へは、バスやケーブル、リフトがあり誰もが容易にアプローチ可能な模様。とはいえ、バス便は少なく、この季節はケーブルもリフトも動いていないそう。
まあ、もとよりそんな交通機関を利用するつもりはないし、歩いても往復3時間前後らしい。



稜線コースというのをいきます。



曇り空ながら、しばらく登り往き眺望が開けてきますと気分が良くなってくる。今日も歩きにきて良かったわ。

そのうち、早々に雨が降ってたものの、頭にジャケットのフードを持ってくればしのげる程度。雨にけぶる道行も悪くはない。



やがて山上の駐車場に至り、そこを抜けて妙見さんの参道を進んで行く。



あたりの景観にそぐわない建物が目を惹きます。これを回り込んで妙見さんの境内に。
この頃には雨脚も強まってくるも、傘をさすでもなくそのまま近畿自然歩道のルートで下山する。

2009-12-12

劔岳 点の記 メモリアル・エディション

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amazonでは、発売前数ヶ月時点ですでにプライスOFFの幅がけっこう大きく、この値なら購入しておこうとなった。
しかしながら、リアル店舗ではそうはいかないでしょうから実際しんどいんやろうねえ。ちょいと考えさせられます。

基本的には、ロングテイルもの以外は身近の店舗で調達と考えているものの、特段に安価であったりするとそんな法則も上の空、ポチッとワンクリックしてしまいますわね。
いやまあ、本編とは全く関係のないお話で。

2009-12-06

疲弊した心象に合致 蓬莱峡

今週はトラブル続きで心身ともにくたくた。結局、昨日も昼から出勤し、休みであるのに気が休まることなし。
本日は特に気晴らしということで、またまたゆっくり目なるも歩きにゆかねばと。
これまで訪れていなかった蓬莱峡へ行くこととする。

阪急で宝塚へ、JRに乗換えて次の生瀬駅まで。
生瀬駅から蓬莱峡の取っ掛りまで30分ほど歩く。
しるべ岩バス停の先からグングン進んでいくと、やがて独特の景観が現れてきます。





しばらく眺めやっていると、その風化し崩落した様は、只今のくたびれきった我が心象に通じるといおうか、ぴったりと符合するように思えてくる。
なにこれ?あたしゃ、山に呼ばれたんかいな・・・、なんてね。



蓬莱峡をぬけ、出くわした車道を大谷乗越ってとこまで向かい、六甲全山縦走路に入る。



途中、展望のきく場所で一休み。そういえば、写真を撮る間をのぞけば、3時間ほど歩き通しだった。
宝塚駅に着く頃には日が暮れてましたなあ。

2009-11-29

紅葉の山歩き



西の方に目をやりますと六甲の山並みは所々色づいている様子。
昼にさしかかる頃でああるが、出遅れのはあるが天気も好いことだし、ちょいと歩いてみようと新神戸駅まで。とりあえずは市ヶ原を目指して布引き方面に歩き始める。
赤やオレンジやらが交じる景観を愛でつつ進み往きます。布引貯水池を囲むように色づいている様はなかなかに見事なもの。





それでは石楠花山へでもとトゥエンティクロスを経て歩を進めたのだが、いつの間にか曇空。
もうエエか、と森林植物園方面に進むこととし、森林植物園前からバスに乗り三宮駅前へ。
界隈の山用品店を巡り、色々と下調べして帰宅する。

2009-11-23

雪道に終始緊張しつつの恵那山登山

先般のふくらはぎの痛みが続くようなので、週半ばに近所の整形外科を訪ねて診てもらうも、

触ってみれば肉離れしているかどうかすぐわかるんですよ、それは大丈夫。
3時間かけて山に登り、下りで足が痛くなるといっても、
(カルテで年齢を確認)年齢からすれば人並み以上に筋肉がついていることですし、いやまあうらやましい限り。
いわば贅沢な悩みというもので、痛むのは疲労でしょう、としかいえませんねぇ。
まあ、対策としてはさらに筋力をつけることですか。


なのだと。
なんだかなあ、としつつも当面は来年に備えるべくしばらく足を休めようとしたのだけど。

23日は好天に恵まれるよう、
ならば、どちらかへ山行をば、となってしまう。

どこか近場でと考えていたが、妹んところが車使ってくれていいよ、なんていってくれるので、ちょいと遠出もありかと案内本やネットやらで試行錯誤の末、奥美濃の名峰、恵那山を目指すこととした。
ふくらはぎの痛みは想定済みとして、少し時間をみておけば下りてくるのに支障はなかろうと。

登頂するにはいくつかのルートがあるようだけど、頂上まで所要時間がもっとも短いという広河原登山口から登ってみることに。

午前3時起きで、4時頃より走り出す。
既に雪が降ったようだけど、積もっていると私の力量では難しいのだろうなあ、
道中、不安いっぱいの心持ちで車を走らせておりました。

中央道を園原ICで下りたのは午前7時半過ぎ頃。
調べてきた道順を辿って林道を進んで往きますと駐車スペースに出くわす。通行止めになっているので、車はここまで。



準備をしつつ、
高速を降りる手前に見えてたのが恵那山やろうなあ、
ウッスラと雪かぶってたみたい・・・、ホンマええんかな・・・。
などと思い悩んでいますと、マイクロバスが2台進入してきます。
ぞろぞろと降り立ってきたのは、私よりひとまわりはいっていると思われる中高年齢集団で8割方はご婦人がた。
朝食のパンを頬張り目礼する私を尻目に準備体操を済ませ、登山口方面に進んでいきはります。
なるほど、ああいう方々が登ろうとするのだから、今日のところは大丈夫そうやね、と気を取り直す。

登山届を記入しポストに投函、登山口へ向かうべく道なりに進んで行きます。



広河原登山口。
ここから河原に下り立ち、本谷川を渡って対岸の往くとすぐにジグザクの登りの道が。むむむ、けっこう急ですなあ。

しばらくすると、先の団体さんに追いつきまして、休憩されている中、道を譲っていただきました。
聞けば、私と同様、関西から来られ近くの旅館で前泊していたのだと。へええ。



少し高度が上がってきますと、早速に雪が残っています。



恵那山方面を指し示す掲示が、急な登りはここで一段落。



この先はずっと尾根道ということで、積もった雪を踏みしめて進み往きます。



登り往くごと、振り返ってみますとそこに映える景観は凄いことになっています。
晴れ渡った空の下、南アルプスやら中央アルプスやらの連なりが素晴らしい。
幾度も振り返りつつ、その都度、しばし見とれてしまう。
凄いわ恵那山、感嘆。



慣れぬ雪の積もった道には一苦労。先人の踏み跡を確認しつつ歩を進めていくのは、いつもと勝手が違い、緊張するし時間を要しますわね。
それでもなんとか頂上(2190m)に達する。ふうっ。

恵那神社山頂本社でパチパチとやっていると、団体さんの先陣が到着、すぐに次々と登ってこられます。皆さん健脚なのですねぇ。



展望台に登り、まずは団体さんの記念撮影に手を貸す。パチリ。
聞いていたとおり、ここからは眺望が得られないようなので、稜線からの眺めを優先すべく早々に退散することに。



来年は南アルプスへも足を運びたいものだ。しかし、絶景。



木曽駒とか空木岳とかもねぇ。それにしてもいい眺めやわあ。



御嶽山や乗鞍も。あれまあ北アルプスまで、穂高や槍まで眺めてしまえるとはねぇ。



案の定、左ふくらはぎの痛みは絶好調なれど、こんな景色を目のあたりにするとそんなことも苦にはならない。
凄いわ恵那山、感嘆感嘆。



そういえば、このルートでは恵那山自信の山容はうかがえぬよう。

帰途の高速は、中央道・名神ともかなりの渋滞で帰宅したのは22時過ぎ。
いやぁ、それにしても面白かった。

2009-11-15

晩秋の伊吹山へ

この秋、少々忙しくしておりまして関東方面の出張も度々。
その往復の新幹線車中、幾度も眺めやっていた伊吹山へまた登りたくなってきた。先週来、風邪気味だったりしますも、もう大丈夫やろうと、「秋の関西1デイパス」を利用して春に続き伊吹山を訪ねてみましたよ。

近畿圏は天候に恵まれるとのことだったが、米原を過ぎ伊吹山あたりは雲がたちこめ、ところどころの切れ間より日が差すって感じ。

もちろんこの度もバスにて登山口まで。
寒かろうと着込んだこの時期にも対応したアウターだったが、歩き始めるとすぐに暑くなってきたので一合目にて小休止、薄手のジャケットに取り換える。



一合目を過ぎ、スキー場のところを登ってく、



三合目の手前、このあたりまでくるとさらに秋の風情が感じられます。
前回はここからの山容を目のあたりにし条件反射的に、無理やろー、っと思考したのだった。
そういえば、二月前、涸沢に到達した際にも、穂高の連なりを前にして同じように思考したのだったなあ。
なんとかね、どちらもちゃんとこなせましたもんねえ。



五合目あたりまでくると、少し風があったりし、寒さも少々増してきまして、



頂上では風の強さがさらに増し、いっそう冷え込んできます。



眺望は悪くないけど、曇空と吹きすさぶ風にやられ、寒々寒々。



据えられた銘板によれば、「立山169KM」、「槍ヶ岳153KM」、「乗鞍岳131KM」、「御岳山112KM」とある。天候がよければ、眺めやれるのでしょうなあ。

風を避けるべく、店じまいしている建物の脇へ座り込み、お湯を沸かしてカップラーメンとおにぎりで昼食をば。
そうこうするうち、半端でなく寒くなってきたので、早々に下り往くこととする。



しばらく往くと、左足ふくらはぎの痛みが再発。やはり完治してなかったか。
下りのペースはかなりダウンとなった。いててて・・・。



三合目あたりで振り返りつつパチリ。
雲が途切れ、少し明るくなると見え方がずいぶん違いますね。

なんとかかんとか登山口に戻ってきまして、事無きを得ます。
まあ、あの日上高地まで歩き通したことに比べればなんてはことないんやけど。

春の伊吹山山行に比べれば、足の痛みはあったものの、全行程の所要時間と体力的消耗度の感覚は段違い。技術的・肉体的にいくばくかの進歩があったということか。

本年、北アルプスへと足を向けられたのも、もとはといえば、ここで標高差1000m越をこなせたことが自信となったから。
そんなこんなで、やはり想い入れはある。また違う季節に再訪してみたいものだ。
次はイブキと名のつく花々が咲き誇る頃にでも。