2014-03-30

Miles at the Fillmore: Miles Davis 1970

Miles at the Fillmore: Miles Davis 1970:Miles at the Fillmore: Miles Davis 1970:
Miles Davis

Sony Legacy 2014-03-24
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ロックの殿堂フィルモアでの録音盤「Miles at Fillmore」の完全版。
CD4枚組の構成で、フィルモア・ウエストにての演奏も収められている。

先の盤では冒頭の「Directions」なんて3分にも満たないもので、ずっと物足りなく感じていたけれど、実際は10分を超えてますから、いかにカットされまくっていることか。

とはいえこの4枚組、同じインプロビゼーション主体なれどキースのソロとは様相が異なり、音が鳴り出すと簡単に聴き流すことはできず、自然に身構えてしまい聴き入ることに没入するより為す術はなし、1枚を通して聴くだけでもけっこうしんどいのだ。
こちらでも、キースはフィルモア・イーストの演奏にオルガンで参加してます。

サンベア・コンサート / キース・ジャレット


サンベア・コンサートサンベア・コンサート
キース・ジャレット

ユニバーサル ミュージック 2014-03-25
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1976年の来日公演から5ヵ所での演奏を収めたボックスセット。
初発売時はレコード10枚組だったはず。
マイルス傘下での演奏には痺れまくってましたが「ケルン・コンサート」なんかはあまりに甘ったるく嗜好の範囲外やったか。
学生でもありましたし、ええ値段してましたから、10枚組LPボックスセットなんてのは流石によう買いませんでした。

私が「フェイシング・ユー」によりキースのソロに開眼したのはずっと後のこと、当時はJazz愛聴道、まだまだ道半ばやったわけ。

まだ、1枚目の京都での演奏しか聴けてませんが、全編インプロビゼーションなもんでやや身構えつつ聴き入るも、案に相違してしばし陶然とした時間を過ごすことになろうとは。

こんなのを聴いてしまうと・・・この連休後半、どうしたものか。
お山かキースか、ああ悩ましい。

2014-03-09

レッドセル―CIA特別分析室― / マーク・ヘンショウ

レッドセル―CIA特別分析室― (ハヤカワ文庫NV)レッドセル―CIA特別分析室― (ハヤカワ文庫NV)
マーク・ヘンショウ 横山 啓明

早川書房 2014-02-21
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これは面白かった。

帰宅途上の車中、一月半ほどかかって「第三の銃弾」を終えた後、トム・クランシーの「米中開戦1」を読み始めるも今ひとつのめり込めなかったところ、書店で同書を目にし即購入。
トム・クランシーの新刊を積読にすることとして「レッドセル」のページを繰り始めてみますと、最初の章からドッと引きこまれます。

スパイ小説分野での面白本は長らくご無沙汰でしたから、巻おく能わずの一気読みとなった。
渇きを癒やされた気分です。

2014-03-08

第三の銃弾 / スティーヴン・ハンター

第三の銃弾 (上) (扶桑社ミステリー)第三の銃弾 (上) (扶桑社ミステリー)
スティーヴン・ハンター 公手 成幸

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第三の銃弾 (下) (扶桑社ミステリー)第三の銃弾 (下) (扶桑社ミステリー)
スティーヴン・ハンター 公手 成幸

扶桑社 2013-11-30
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「ダラスの熱い日」やオリバー・ストーン監督の「JFK」なんて映画でそのミステリー性を楽しんだくらいで、さほど興味のある事象ではないものの、ボブ・リー・スワガーがかの暗殺事件を銃器の観点から解き明かす、って展開には興味津々とならずにはおれない。

過去の作品の世界観を持ち出し、あくまでフィクションであることが前提、陰謀の確信にせまるとか実行犯の真相を解き明かそうなどとの意図はなく、そういった意味では、新味はなく、予定調和の完結に至り、拍子抜けの感もあり。
それでも、傑作「極大射程」を楽しんだ経験があれば、面白く読了できますでしょう。

なにせボブ・リー・スワガーも67才だったりし、ドンパチやったりの渡り合いもそこそこ、考察と推理に終始するお話なんで、やはり食い足りぬ。
スワガーものにはご無沙汰してたんで、久方ぶり面白かったけどね。