2011-05-01

風雪に苛まれ、尚且つ滑落も。なめていたわけじゃないけれど・・・ 春山は昨年にひき続いて立山へ

28日夜、会事務所に集合、総勢10人で立山に向けて出立。



早朝到着、早々に室堂まで始発便後の臨時便チケットを入手するも、風雪のためアルペンルートのバスは止まっている、そのためケーブルもバスの運行が開始するまで運休、なのだと。お山は天候がよろしくないよう。



バスの運行が開始され、ケーブル始発が美女平へ向かったのは7時半頃で、私らは2便に乗車。
室堂に到着後、準備をして雷鳥沢へ向かいます。
なるほど、まるっきり山が見えへんね。

今年は例年より雪が多いのだと。何故か雪質もパフパフの新雪ぽい、最近降り募ったってことか。



11時過ぎ頃、雷鳥沢キャンプ場着。
曇り空の中、まずまずの人出です。
雪を切り出したブロックを積み上げ風除けを作成、整地後、6人用テントを二張設営して本日は行動修了。
天気悪いですからね。



翌朝、テントから顔を出してみると、山々の連なりが見えています。良かった、今日はいけそう。



食事を終え、準備を整えて7時半頃、スキー組3人とは別行動で雄山へ向け出立。



一ノ越へ着く頃より風雪がきつくなり、厳しい状況に。
それでも登頂を取りやめするほどでもなかろうと判断、雄山山頂を目指します。

吹きつける粉雪が頬に痛い、フードを被るとバチバチとリアルな音をたてる。
先人のトレースを辿るも、高度を上げるごと判然としなくなってくる。この風雪が瞬時に均したということか。
耐風姿勢を強いられる回数も多くなってくる。



頂上まであと少し。



雄山頂上に到達、昨年の夏の日にもここに立ったのだったなあ・・・、なるほどこの季節、3000m超の風雪は過酷やねえ。



一応、峰本社に参拝をと。



授与所(というらしい)の前で風を避ける。
せっかくですから、私らはすぐそこの本社まで行ってきます。



もちろん雪が凍りついて覆っていますから、神社の体をなしませんが、拍手打ってかたちばかり参拝をば。

でここからが大変だった。授与所に戻るまでのわずかな間でも幾度も耐風姿勢を強いられ、時間がかかってしまう。
急いで下山しようとするも、またまた強風が。少し進むごと幾度も耐風姿勢を。
その後、マジ滑落してしまい、死にかけることとなる。

一ノ越へ戻ったあたりから、強風はそのまま、雪は雨に変わり、雷鳴も頻繁に。テン場に戻るまで、生きた心地がしませんでしたわ。
雨は夜中も降り続き、風はいや増すばかりでテントを揺らす。北アルプスの天候は悪化するばかり、と会からの連絡もあり、5月1日の時点で総員撤退とした。

朝から雨の中、テントを撤収し室堂へ向かう。
この日も雨風はそのまま。風は特に強く、室堂まで幾度も耐風姿勢でしのぐこととなる。いやはや。

とはいえ、命拾いした雄山での状況はとても厳しいものでありはしたが、山行としてはこれまでになく面白いものだった。
来年もねえ、春山は立山かな。

滑落の顛末はヤマレコの方に詳しく記してます。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-109513.html

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