還るべき場所 (文春文庫) 笹本 稜平 文藝春秋 2011-06-10 売り上げランキング : 17525 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「春を背負って」が良かったもんで、引き続き、文庫になっている「還るべき場所」を。
これは凄い!好みの超弩級面白本やありませんか。
高所登山に挑む登場人物それぞれの人生観と吐露するように紡ぎだされるペーソス溢れる数々の台詞、登場人物それぞれの再起、といった「春を背負って」と共通する要素はあるものの、舞台は世界有数の高峰群が乱立する山域、次々に立ち塞がる脅威は壮絶、これはもう打って変わって本格山岳冒険小説ですね。
奥付を見てみると文庫版の1印が2011年6月10日、私が購入した分は2011年10月1日の6印となっている。早々に版を重ねているようですから、山ヤさんだけじゃなく、普通に面白本として読まれてるってことでしょう。
後半、読み進めるうち少しずつ解き明かされていく、世界第二位の高峰k2、未踏の東壁初登を成し遂げたのは日本人女性クライマーなのかも?にまつわる推察には涙するよりなし。
文庫を待ってからとしていた「未踏峰」にも手を出してしまいそう。
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