金沢駅に向けて走っていきますと、犀川との表示がある川を通過。
犀川といえば通称男川で、それに対して淺野川が女川、などとぼんやり記憶していたフレーズが去来します。
あれれ、何でこんなことを知っているのか?いぶかしく思い思案していると・・・、そうか五木寛之の「浅の川暮色」だった。ならば淺野川大橋があるはずと、金沢駅までの経路が記された地図を見やると、ありました。
適当なところでバスを降り、兼六園の北側、東に連なる道路を往きますと、右手に金沢文芸館が。
金沢文芸館
「浅の川暮色」は五木氏による金沢を舞台にした作品群の一編で、大手新聞社に勤める主人公と薄幸の少女によるその交情と顛末を綴ったほろ苦い味わいを持つ佳品となっている。
淺野川大橋です。お話を反芻しながらしばしうっとり。
舞台となる鍋屋さんはこのあたりなんですね。
淺野川沿いに今もそれなり古風な街並みの主計町(かずえまち)。
ここには「浅の川暮色」の一節が銘板に記され掲示してありました。
そういえば最近は書店でも見かけない。Amazonで検索してみると、やっぱり。
悲しいかな、同書は只今のところ絶版になっている模様。何たることか。
2007-10-04
ちょいと文学散歩
投稿者 mktsan 時刻: 10/04/2007
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