これまで六甲山系をベースに歩いていたが今回はちょいと遠出、滋賀と京都の境に位置する大比叡を目指す。
年の瀬を迎えたこの時期、冬場の山の寒さはどれほどのものかと一抹の不安が。
京都駅から乗り換えた列車が遅れていたらしく、JR湖西線比叡山坂本駅着が9時過ぎ。
やっぱりここらは冷えるねぇ。
降りしきるといった威勢の雨は細かく、霧雨って感じ。
なにはともあれ、歩くに支障なさそう。
山側に向いて歩き出した途端、携帯に連絡が。
ま、まさかのクライアント様から?
あれま日曜日も営業されている先やわ。よりにもよってこんな時に・・・。
複雑な内容であれば、対応もままならぬよ。
どうしました?
PCがウンともスンともいわない?
再起動は試してみました?
それでは、スイッチを長押ししてみて下さい。
ああ、動きましたか・・・、ちゃんと動作するかいろいろ試してください。
・・・大丈夫ですか、それはよかった。
それでは失礼します。
体感的な寒さに増して、かような一事で、気分は更にクールダウン。
足取り重く、日吉神社の赤いとりいの横の登山口に至る。
とっかかりの階段がとぎれてより登りの道をずっと進んで行きます。
延暦寺に至る手前、何やら法然さんゆかりの場所ということで、法然堂というのがありました。
うちは浄土宗ですけど、個人的には、そっち方面に関してさほど熱心でなかったりしますが、法然さんの思想には共鳴するところもあり、ちょいと興味がわいてきます。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
先に進んでいきますと、文殊楼が。
世界遺産の延暦寺といえばやはり根本中堂ですね。
内部を巡りつつ、その荘厳な印象に感銘を受け、思わず自他ともの安寧を願って合掌。
登るほど寒さはいや増すも、今や気分は清々しかったりして。
延暦寺内を進み、頂上への鳥羽口あたりでは明確に雪が残る状態。
一応、前日に軽アイゼンを持参してはいるものの、実は使用したことはなく、いったいどんなタイミングで装着したものか。
まあ、ここではまだいらんでしょう。
雪の道を進み、頂上手前のテレビ局のアンテナが林立するあたりではいちめん真っ白。
頂上には、大比叡(おおびえい)標高846mのプレートと一等三角点があります。
進行方向に下っていくと、比叡山遊園地の駐車場に。
この施設はこの時期閉鎖しているようで、人気がありません。
ここからは曇天ながら、琵琶湖と大津市内が見渡せます。晴れていれば、絶景でありましょう。
吉川英治の「平将門」では、将門と藤原純友が京の都を見渡しながら語らうところがありましたが、ここいらあたりであったかな、などと妄想してみたり。
「京都一周トレイル」に突き当たり、ここからはそのコースに沿って進んでいきますと、スキー場跡が。
しばらくいくと、比叡山ロープウェイの駅に着きますが、ここもオフシーズンということで休止しているよう。
位置的には京都の方を向いているので、京都市内を見下ろすに絶好。
将門と藤原純友はここいらから見下ろしたのかも。
後はひたすら下っていくのみ。途中すぐに残雪は途切れ、寒さも緩んでいくよう。
そのまま雲母坂を下り、京都の修学院あたりに至る。
2008-12-28
大比叡(比叡山)
投稿者 mktsan 時刻: 12/28/2008
ラベル: 休日ハイク
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