2009-07-12

乗鞍岳の御来光と上高地散策

先月に引き続き関西ツーリストの「乗鞍岳の御来光と上高地散策」という夜発日帰りツアーで飛騨方面へ。

昨土曜の夜に出立(私は21時前に大阪駅でひろってもらいました)、飛騨に向かうバスでは寝たり起きたり、熟睡はできず。
乗鞍スカイラインへは、午前3:30以降でなければ乗り入れできないのだと。3時前には手前のゲートに到達して開門を待っていたよう。

4時頃に目覚めるとそこは標高2702mの畳平駐車場。一応長袖を着ていますが、バスの中にあってもすでに寒い。車外は更に冷え込んでいるのでしょうが、防寒の備えはありません。2700mまで観光バスで来られる手軽さ故、少々甘くみておりました。しかたなく、レインウェアを取り出して羽織ってすませることに。

軽い食事を済ませて4時半頃、添乗員さんに従い歩き始めます。



梅雨が明けぬこの時期、天候はいまいちで、雨もポツリポツリ降ったりやんだり。本日のところは、御来光とも縁がなさそう。それでも、高く曇った空のそこここに光が射し込んでいるのは天候が回復する兆候であろうか。

そんな曇り空でも、登りゆくごと、目に入ってくる光景はなかなかのもの。



富士見岳にとりついて早々、少し標高が上がっただけで、北アルプスの主要な稜線が見渡せてしまいます。



すぐに富士見岳頂上(2817m)に到達、あれに見えるが乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰やな。



彼の尖った山容と手前の穂高の連なりにしばしみとれたのち、視線を転じてみれば、シルエット状ではあるけれどいくつもの急峻な連なりが目に入ってきます。
添乗員さんによれば、八ヶ岳連峰であり、南アルプスと中央アルプスであるのだと。
また、蓼科山がある位置のシルエットがいつになく大きいのだと。おそらくあれは富士山でしょうと。



肩ノ小屋に至り小休止。小屋はまだ営業しておりません。



これより3000m越えの最高峰を目指します。
剣ヶ峰口から少し往くとハイマツも途切れ、登りの道はガレとザレばかりが目につく。それなり慎重に登って行かねばね。



手前のピークに至り、最高峰まであと一息。



最高峰到達(3026m)、嬉し。
おお、あれに見えるは・・・、



御嶽山でした。



再度、北方向の連なりに目をやりますと、先月登った焼岳が手前に鎮座まします。ええ感じですねぇ。



下りゆく頃より明るさが増してきます。午前7時頃ですから、まだまだ早朝ですわね。



肩ノ小屋にてホットコーヒーを所望。カップを片手に剣ヶ峰の頂上を眺めやるのも乙なもの。



続いてお花畑を散策してみますと、



ハクサンイチゲがさかりのごとく咲き誇ってました。

これにて本日のメイン・イベントは終了。面白かった。
3時間ちょいの短い登山行なれどそこは3000m越え、決して侮れません。こちらの最高峰を目指すならば、きちんとした装備で臨むべきでしょう。

上高地へ向かうバス中はグッタリとして寝入るのみ。



大正池で降ろしてもらい、自由に散策となります。私はずっと添乗員さんに同行しておりました。
先月登った焼岳も大正池から眺めると実に良いですね。なるほど、深田久弥の文章にも頷けてしまいます。



視線を転じていけば、穂高の連なりが。



田代池なども眺めやり、途中からは田代橋を渡り梓川沿いに進みます。ウェストン碑を経て河童橋にいたる頃には、ポツポツと降っていた雨も雨脚を速めていきます。

雨にけむる上高地も風情があってよろしいなあ。
とはいえ、こんな天候でもかなりな人出、山とは縁のなさそうな人でいっぱい。



河童橋のたもとの一角のベンチではなんとか雨をしのげそう。ちょいと早いが、ここで昼食の弁当をたいらげる。
バスターミナルに隣接するインフォメーションセンターに集合の後、これまた先月同様に平湯温泉に移動。一風呂浴びて帰阪の途に着いたのでした。

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