2010-05-03

奥大日岳登頂

昨晩は、夕食の小宴会を済ませて20時頃、早々に就寝する。
で今朝の起床は4時。普段は8時間の睡眠時間なんてありえない。やはり山ではこうでなくては。
朝食を済ませ、準備をして、6時頃には出立する。



最初の登りを済ませたあたりで振り返れば、キャンプ場が見渡せます。

なるほど、記憶していた夏道とは違い、雪に覆われたこの時期であれば、眼前の稜線に直接最短ルートで歩いていけるわけか。



しばらく歩くと早速に劔が見えてきます。
このあたりが室堂乗越かしら?



あれを超えていかねばならぬのだな。
巨大な雪庇が視界に飛び込んできます。

急な登りが2箇所、これはしんどかった。



進行方向左手を眺めてみると、曲がりくねった室堂への道路が見渡せます。



ルートはすでについているので、それを辿るのみでOK。
雪庇を迂回しつつ、反対側は急峻な傾斜になっていて、踏み誤れば真っ逆さまとなりそうな様相。その間の痩せた道を慎重に進みゆく。



ただでさえ厳格な雰囲気を漂わせる山容ではあるが、雪を纏うことでさらに剣呑さを加味しているよう。
とはいえ、我が心内はそんな荘厳な風景に魅せられ、感動しまくっていたり。

そうこうするうちに、奥大日岳山頂に到達、9時少々前のこと。



眼前にした劔岳……その天を突くかのように聳える様のなんと美しいことか。



辿ってきた方向に目を向ければ、遠く雄山が映えていたり。



ここのところが最高点なのだろうか。

はたまた、名残惜しくはあるけれど、頂上を後にします。



下りゆく途上、幾度も振り返る度、見惚れてしまう



途中、バックカントリーの方々と幾度か行き交いましたよ。
スキー板やらスノーボードを抱えて登って行きはるわけですが、根性ですね。はたまた、あんな急峻な傾斜のところを滑っていくなんて、ちょっと想像がつきません。皆さん凄いわ、常人ではありませんなあ。



このあたりまで来ると、難所はクリア。いやあ、ホント面白かった。



幾度かの休憩をはさみ、キャンプ場へと。



11時前にキャンプ場に帰着、お疲れ様でした。
雪山教室を経て、初めての本格的な雪山登頂、大感激でございまする。
山岳会に入会させてもらってホント良かった良かった。ありがとうございます。



山行は終了したものの、慌ただしく撤収するのではなく、当初の予定通りもう一泊してゆったり過ごします。
ええんですけど、やることもありませんねえということで、有志で雷鳥沢ヒュッテに赴き、生ビールを酌み交わし、しばし小宴をば。



それでも、時間を持て余しますので、テン場に戻ってからも更に酒盛りを。テント内で酌み交わす一派とは別に、私ともうひと方ベテランの先輩とは、この素晴らしい風景を魚にせずしてなんとするとばかりに、テント横の雪上にシートを引き、その上で飲み明かしていたのですが、気がつけば顔は真っ黒に。



剱沢方面から降りてくる人々を眺めつつ、そのうちあたしもあそこを辿り劔に取り付くのだと、決意を新たに。これも早いうちに何とかしたいものだ、などとの想いを深めながら酔い痴れていくのだった。

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