昨秋、色付き始めた樹林帯が続く涸沢小屋手前の下山路にて、おそらく誰ぞやがザックに着けていたのを落としたのであろうなあ、蝶ヶ岳ヒュッテのバッジを拾得。
以来、来期は蝶ヶ岳より始めよ、との天の声に違いないと勝手に解釈し、蝶ヶ岳ならどんなルートでいかなる山行を、槍穂高の展望が楽しみ、などと想像を逞しくしていたのだった。
年初より、9月の連休は槍ヶ岳山行を計画。
その前に槍を思う存分眺めやれる山行をリクエストしたのは雪山教室の修了山行でのこと。ならばならば、今回の夏山登山セミナーの修了山行は蝶ヶ岳〜常念岳の縦走と相成った。
昨晩のさわやか信州号に乗車、
今年もやってきましたよ上高地、1年ぶりの光景に感激しきり。
梅雨明けの声を聞き、この時点では晴れ渡ってもいたので、誰もが良好な天候を疑ってはいなかった。
明神で小休止、
徳澤に着。ここまでは平坦な道でほとんど消耗することもない。昨夏、涸沢へ向かっていた際は、しばし立ち止まって眺めやリはしたものの、ほとんど休憩することもなく、道を急いだのだった。
こちらよりは本格的な登りに移行するからか、まったりと休憩に時間を費やしてしまいます。こんなペースでええのかしらん?
樹林帯に踏み入り、初っぱなから急な登りが続く。
この長塀尾根をどれほど進んだ頃でありましょうか、ぽつぽつと天空からの雫が。
たいしたことはなかろうけど、一応レインウェアを羽織るか、まあパンツまでは必要なかろう、としていたが直ぐに雨脚は激しくなり、蝶ヶ岳頂上手前に到るまで降り止むことはなかった。
ズブ濡れの状態で蝶ヶ岳ヒュッテにまずは避難。しばし急速の後、気力を取りなおしてテントを設営し、暖を取るべくストーブで湯を沸かして暖かいコーヒーを。やっとこさ人心地となる。
蝶ヶ岳山頂はガスが漂い、なんも見えませぬ。
槍穂高の展望台と聞かされていましたから、早速に落胆。明日よりの天候はどないなるのやろうか。
しばらくすると、ガスも途切れてきまして青い空も垣間見えたり。
明日はあの常念岳をピストンするのやね。
穂高はといえば、あれまあ、まだまだ雪が多いねえ。実際、穂高山荘へはピッケルと10本爪以上のアイゼンが必須なのだそう。
2010-07-17
夏山は蝶ヶ岳から
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