名匠デビット・リーン監督が「アラビアのロレンス」の前に撮った作品。
午前十時の映画祭に選出されていて、昨年近くのガーデンズでやっていた折には見逃していたこともあり、今回こそはとTOHOシネマズ梅田に足を運ぶ。ホンニ久方ぶりの鑑賞となった。
映画を見始めた中学1年の頃、尼崎OS劇場で観たのが最初。
といっても、それが最初で最後、それでもこの時が映画ファンになる契機でありましたね。
実際、「アラビアのロレンス」のように何度もリバイバルで劇場公開されることもなかったのだが、テレビで放映された際も、これまたレーザーディスクやDVD化された折もそれぞれ購入するも、ちゃんと鑑賞することはなかった。
実は、あの日あの時に受けた衝撃、映画ってものに対する正に目からウロコがって体験が薄れてしまっては、と危惧していたのだろう。案の定、予感は的中。ちょいと複雑な心境ではある。
まあ、以来何十年も生きてきましたから、人並みには知恵がついたであろう現在の視点では無理からぬところか。
騎士道精神のもと、軍人として信念をつらぬくニコルソン大佐には子供心にも感銘を受け、以来、ニコルソン大佐を演じるアレック・ギネスは我がアイドルとなった。
引き続きのリーン作品、「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」でも名優ぶりを見せている。まあ、今となれば、オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガーではない)って言えばわかりやすいかも。
世に言う大先生方の幾度も瞼を閉じそうになる長編作であっても、眼をこすりこすりしながら途中で眠ってしまうこともなく(「惑星ソラリス」と「旅芸人の記録」はしばし目を閉じてしまったが)鑑賞できる胆力(?)を身につけることができたのも、この時の体験に由来するのだろう。
映画館の大スクリーンで再びこの映画を鑑賞できようとは。感涙!
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