2011-11-29

Chet in Chicago / Chet Baker

Chet in ChicagoChet in Chicago
Chet Baker

Enja 2008-10-14
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enjaからこんなのが出てたので一緒に。
1986年のunreleased studio recordingなのだそう。晩年はヨーロッパ録音ばかりだったから、この時期のアメリカ録音って珍しいわね。
一聴してみると、かなりイケた内容。何故、最近まで未発表だったのか。

Broken Wing / Chet Baker

Broken Wing: Jazz in ParisBroken Wing: Jazz in Paris
Chet Baker

Universal I.S.  2005-12-06
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ふと思い立ってAmazonのmusicでChet Bakerを検索、「Broken wing」があったので入手することに。
オリジナル仕様のCDもあるも、Jazz in Parisのシリーズなら別テイク曲が追加されているのでこちらに。ジャケットはちょっとねぇ、いただけませんが。

当時のジャズ批評(No.66)のウエスト・コースト・ジャズ特集の記事によれば、「あなたの一番好きなアルバムはどれ?」と問われたチェットはこのアルバムを挙げたとあった。あたしもこの盤、大好き。

50年代の録音も愛聴しているが、やはり晩年の味わい深いプレイにより一層の愛着を感じます。

2011-11-13

春を背負って / 笹本稜平


春を背負って春を背負って
笹本 稜平

文藝春秋  2011-05
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法要を終え、昼間から酩酊状態にあるのを冷ますべくコーヒーをがぶ飲みしながら最終話を読了。

以前に書店でみかけ気にはなっていたものの、帯にある「奥秩父には、人生の避難小屋があるんだ。」とのコピー、プラス「疲れた心を慰める感動の山岳小説」とも記されていて、その如何にもな惹句にある種のてらいを覚え、個人的には少しばかり引いてしまい直ぐには手を出せずにいた。
ここのところ、山に行けてないことも手伝ってか、ようやくに読んでみるかとの心持ちに。
で、読了すると、やっぱり山へ行かねばね、となる。
久方ぶり、読み終えるのが惜しいと思わせる小編集でありました。

舞台は奥秩父の営業小屋。
主人公は東京の電子機器メーカーで研究職に就いていたが父の急死を契機に跡を継ぎ小屋の主となる。
そんな若主人を助けるのは、父の後輩だったというホームレスのゴロさん。
心を病んでいたり、人生に行き詰まったり、小屋を訪れる様々に事情を持った登山者らは、主人公らとの触れ合い、山での経験を元に自らの再生の契機を見出していく。
そんなお話が6編。

グッとくる言葉がいくつもあり、ページを繰る手を止めることもしばしば。
ちょいと引用を。

「人生には落とし穴がいっぱいある。だれも好きこのんでそこに落ちようとは思わないが、おれは馬鹿だから何度も嵌っちまった―」
「だけどね。その落とし前を他人につけてもらおうなんて一度も思ったことはない。自分の人生が不幸だとも思わない。雨が降ろうが風が吹こうが、自分にあてがわれた人生を死ぬまで生きてみるしかない。」
(P43)

「つまりね、人生で大事なのは、山登りと同じで、自分の二本の足でどこまで歩けるか、自分自身に問うことなんじゃないのかね。自分の足で歩いた距離だけが本物の宝になるんだよ。だから人と競争する必要はないし、勝った負けたの結果から得られるものなんて、束の間の幻にすぎないわけだ。」
「いま思えば、そもそも敵なんかいなかったような気がする。勝ち負けでしか自分の力を評価できないから、そのために自分で幻の敵をつくっていたんじゃないのかな」
(P118)

「日本人てのはなんでも右へ倣えだからな。客同士の会話でも、日本百名山のここへ登ったのあそこへ登ったのという話ばかりだ。観光地や温泉巡りの感覚で山へ来ちまうから、遭難や事故も絶えないわけだよ。」
(P106)

「周りからいくら幸福に見えても、その人が本当に幸福かどうかは本人にしかわからない。でも心の中に自分の宝物を持っている人は、周りからどう見られようと幸福なんだよ」
「幸福を測る万人共通の物差しなんてないからね。いくら容れ物が立派でも、中身がすかすかじゃどうしようもない。ところが世の中には、人から幸せそうに見られることが幸せだと勘違いしてるのが大勢いるんだよ」
「人間て、だれかのために生きようと思ったとき、本当に幸せになれるものなのかもしれないね。」
(P300)


そういえば、先月、観音岳から眺められたのが秩父方面の山々だった。来年はそちらの方へも出張っていきたいもの。

2011-11-12

山野井さんの講演会

母の七回忌は明日午前10時から。本日も早朝よりその準備にドタバタ、夕刻を迎えやっとこさ一段落。直ぐ様、労山主催による山野井泰史さんの講演会に赴くべく、大阪は天満橋へ。

山野井さんがスライド写真を交え語られたお話は、
著作「垂直の記憶」、沢木耕太郎の「凍」、NHKで放映されたドキュメント番組、EVERNEWサイトの山野井通信、などに目を通しておけば、ほぼカバーできまして実は各メディアで既出なことばかり。

そんな予備知識があったとしても、ご本人自ら語られるとなれば各エピソードの臨場感といいますか、ある意味迫力が違いますね。2時間ほどの講演でしたが、思わず身を強張らせることとなるもとても興味深く拝聴した次第。

特に印象的だったのは、「凍」にても綴られていたヤク使いの少女の写真。そのあどけなさの残る表情に感じ入るところ大でありました。

余談となりますが、
私が山野井さんの活動に惹かれるのは、海洋や山岳を舞台とした海外のスパイスリラー、国際謀略小説(なんて言ったりも)とか、総じて冒険小説としてくくられるあれやこれやを、おそらくはウン百冊、若き頃より愛読してきたことによりましょう。

スパイスリラーと言ってしまえば、畑違いの感がありますものの、その手のジャンルで良質な作品であれば、主題となる謀略という仕掛けに加えて、海洋や山岳、厳冬期の雪山であったり、人智の及ばぬ自然の脅威に対峙し、立ちはだかる困難な状況を克服していく過程が読みどころとなります。

そんなわけで、「凍」なんて読んだ時は正にナミダもん、下手な冒険小説を読むより遥かに面白かったわあ。

2011-11-04

ステラリッジテント スノーフライ 2型 入手

モンベル(mont-bell) ステラリッジテント スノーフライ 2型 SLYL 1122046モンベル(mont-bell) ステラリッジテント スノーフライ 2型 SLYL 1122046

モンベル(mont-bell)
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ソロテント泊に使用しているのは一昨年に購入したモンベルのステラリッジテント2型。
この夏の出動回数は6回で、内2回は同行者を泊め、本来の用途どおり2人で使用しても不足の無いことが確認できた。
で、この度、やっとこさ冬季用スノーフライを入手。

前シーズンに入手しようとするも、モンベルには在庫なし。
今季こそはと、2月程前にモンベルのページから発売時期を問い合わせしたところ、直ぐ様11月には、と返信あり。
10月末、久方ぶりにオンラインショップで確認してみると「受付可」となっていたため、即座にオーダーし、梅田の店舗で受け取ることとした。

11月に突入する以前に入荷した旨の連絡あり、店舗に赴き晴れて入手。

店員さん曰く、「これ現行のカタログには掲載されていないんですよ。けっこうお持ちいただいたんじゃないですか?うちでもまだかまだかと待っていた者がいましてね。」

私 「えっ、そう?載ってなかったかな。ええ、ええ、待ちましたよ。年末やったか、年明けやったか、こちらでも問い合わせしたんですけどね在庫なしで、今シーズンは入荷予定なし、ってことやったからね。」

というか、別売りスノーフライで冬季使用も可、と公言してるんやから、常備しときなさいよって。

そういえば、友人が7月の山行に向けて同じステラリッジテントを購入しようとしたところ、昨今のソロテント人気の煽りを受けてか在庫なし、入手が叶ったのは9月になってからだそう。
うーん、不景気で在庫調整?それも解るがある意味商機を失しているような・・・、なんだかなあ。

しかして、このスノーフライ、何時使えるかしら・・・。
春山・・・、近場ででもそれ以前になんとか・・・。