8月初旬の土日で薬師岳へ行ってきました。
昨年赴くことができなかった薬師岳、盆に龍王岳の方からと計画していて、あれこれ調べてたところ、有峰口駅11:50発で13時前に折立着のバスがあることに気付く。
始発のサンダーバードで富山入り、地鉄に乗り継いで有峰口駅まで行けば、その日の内に薬師峠のテン場に到達できそう。
交通費はお高くつくものの、土日で薬師岳をやってしまえる。
大阪駅7:09発のサンダーバードで富山着が10:22、
地鉄は富山駅発10:54発で有峰口駅11:36着です。
折立行のバスは路線バスなので予約は不要。
有峰口11:50発で12:45に折立着、ほぼ時間通りでした。
富山地方鉄道 有峰口駅
無人駅です。
駅舎に入ってみますと、瞬時、過ぎゆく時間の単位が違うのかとの錯覚に。
日々阪神間を行き交いあくせくしている身としては、その何とも趣のある風情に感嘆、何故か嬉しくなってしまいます。
折立行のバスは駅前に停まっておりました。
乗車したのは私を含めて8名で、何れも登山者のよう。
ほぼ時間通りに折立着、水を汲んだりしばし休憩して、13時過ぎに行動を開始する。
登山届を提出するポストはありません。
計画書は小屋に提出して下さい、とのことでした。
登り往くごと次第に雲に覆われて、雷鳴を遠くに聞きながらの道行き。
その内、ボツボツと降ってきますも、カッパを取り出すことなくやり過ごす。
16時半に太郎平小屋へ到着、計画書を提出してそのまま薬師峠のテン場へ。
太郎平の木道を進み、薬師峠のテン場へ
テン場に着いたのは17時前、管理棟でテン泊の手続きをしてビールを購入、速攻でテントを張り一息つく。
しばらくすると、本格的に降り始めてきました。
管理棟の太郎平小屋のスタッフの方によれば、
ここのところ、朝は晴れ間があるも、夕方からはほぼ雨模様、
とのことでした。
また、ここまでの道中、テン場周辺とも、昨年同時期に比べて花の少ないこと。
テン場周辺なんて、ほぼ目につくことなくがっかり。
翌日は、周囲が白んできた4時半にテン場を出立。
薬師平
お花畑に遠目の槍。
こんな風に見るにつけ、槍はつくづく眺める山やなあと思います。
ここまでくるとチングルマやハクサンイチゲなどなど、あれこれ咲き揃っていました。
しばらく往くと、薬師岳の全貌が窺えます。
黒部五郎岳と北ノ俣岳
薬師岳山荘
山荘を過ぎ最後の登りにさしかかる頃より、ガスが立ちこめてあっという間に真っ白け。
それでも、ケルンの辺りを過ぎ山頂への稜線を歩む頃にはガスもとれてきて。
薬師岳山頂です。
先ずは薬師如来に合掌。
記念写真をば。
先だって「黒部の山賊」を読了したところでもあり、ガスの合間に垣間見る黒部の山々は幽玄さが加味され、読後抱いた不可思議さを助長するようで如何にも似つかわしい感じ。
金作谷カールの迫力に感嘆!
やはり遠目でも劔は目を引きます。
ああ、あちらの方から歩いて来たかったわ。
下山途上、見下ろしますと太郎平小屋までハッキリと視認できます。
高曇りなんで、眺望は良好。
富山市街から富山湾、乗鞍や雲海から突き出る白山なんかも。
ハクサンイチゲ
チングルマ
テン場に戻ったのは8時前。
撤収を完了し、薬師峠を出立したのが9時前で、折立着は11時過ぎ。
当初、地図に記されたコースタイムによれば、かつかつの行程になるものと予想していたが、歩き通してみると余裕で折立に戻ることができました。
12時まで待って、富山駅行バスに乗車してお終い。
山行記録はこちらに。
薬師岳
2014-08-03
念願の薬師岳
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