2007-09-11

マイルス本

新書のコーナーをのぞいてみましたら、「マイルス・デイヴィスとは誰か」なんてのが。
生前、翻訳された自叙伝は、かなりいれあげていた時期でもあり、貪るようにして即座に読み上げたものだったが、以来、そのインパクトが強烈すぎたのか、評論家が認めたようなマイルス絡みの書籍は敬遠しがちになる(とはいえ、この自叙伝に関しては、後にマイルス自信も否定的なものいいをしていた)。
本書はマイルスが興味を持ち、深く関わった21人を通して、マイルス像を語ろうとの趣向なのね。
まずはいけずな心持ちがもたげたりもし、ウィントン・マルサリスの項に目を通してみる。著者は知己であることを公言していますから、ちょいとばかり贔屓目に語っているのではないのか、正当派マイルスファンとしては少々納得しがたいものがある。
などとの想いはさておき、本書を頼りに、秋の夜長、あらためて帝王のストーリーをおさらいしてみますか。

マイルス・デイヴィスとは誰か (平凡社新書 392)マイルス・デイヴィスとは誰か (平凡社新書 392)
小川 隆夫/平野 啓一郎

平凡社 2007-09-11
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