なんでまた経済学入門、それも高校生向けだと。
専門書のごとく複雑な数式にグラフ類に溢れたのはかないませんから、対象としているのがこの年齢層であれば、比較的簡易にわかりやすく解説されているはず、それなりおさらいになれば良ろしかろう。
前半に綴られる本来の経済学的論考もさることながら、現在に即した様々な社会政策に関しての解説を多く取り上げる後半の記述は興味深く、平成の世に至り大変容した情勢のもと、かつて学生時代にさほど能動的にでもなく学んだはずの経済学とはやや異なりつつあることを知らされる。
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