早朝5時過ぎ、先だって近鉄線に繋がった阪神電車を利用して奈良方面へ。
尼崎駅、近鉄線なんば駅を経て鶴橋駅に、大和八木、橿原神宮前と幾度も乗継ぎ、近鉄大和上市駅に着いたのは午前8時頃のこと。
駅前のバス停で待っていると、バス会社の人から「登山計画書を提出して下さい」との要請があり、簡単に書き込む。
やがてバスが到着、8:35発大台ヶ原行きバスに乗車。
一時間半以上もバスに揺られ、大台ヶ原に到着。遠い道のりではある。
先ずは、ビジターセンターを覗き、案内地図を購入。
ビジターセンター横よりの順路を進んで往きます。
そういえば、亡き母はこの場所を好んでいたようで、よく話を聞かされたものだった。
今の私は、かつて家人が想いをよせた地に立ち、おそらくは同じ景色を眺め、独自の感慨を抱きつつ、好ましいものとして受け入れている。
そんなことどもにも素直に感じ入ることができるほど年をとった、とすればそれまでだが、ただただ長くかかってしまったと、そんな気がする。
まあ、年をとるのも悪いことばかりではないのかも知れない。
樹林の道を突っ切った先は展望スペースになっていて、視界の先には伊勢湾まで見渡せるそうな。やはり遠くまで来たもんだわ。
左手に見えるのがどうやら最高峰の日出ヶ岳であるよう。そちらを目指します。
道すがらの光景。
木が倒れ、根っこの部分が剥き出しになっているのであるが、私は即座にワイアール星人を連想してしまった(同世代というか、わかる人にはわかると思うが)。
この先が日出ヶ岳山頂になるよう。
ここまではさしたる起伏もなく平坦な道のり。この登りも大したことはなくって、どうも本日の道行きは登山という感じがしない。
日出ヶ岳頂上(1694.9m)の展望台。
天候が良好であれば、富士山が見えることもあるのだと。
本日は例によって霞がかっていて、遠景は判然としていないものの、説明板に記された同方向にぼうーっと見えているのは御嶽山ではなかろうか。
正木峠、正木ヶ原と進み往きます。
私らの生まれる以前に襲った伊勢湾台風に起因する災厄で立ち枯れたという風景はもの悲しい。反面、晴天下の青空を背景にしてしまうと妙に映えてしまい、美しいとも感じてしまったり。
牛石ヶ原に至ると神武天皇象がこんにちは。八咫烏もおりますよ。
大台ヶ原といえば、この絵をよく見ます。セイロ嵓(ぐら)というのだそう。
これが日出ヶ岳やと思っとりましたですね。大蛇嵓(ぐら)というのだそう。
ここいらからも、壮大な大峰山脈が眺めやれます。
下りの道が続きまして、川に至る。そこに架かるシオカラ谷吊り橋を渡ると、なんと登りの道が。この登りは想定外であった。
少しばかりヒイハアと足を運びます。
コースを一巡しまして、ビジターセンターに。15時前のバスにて帰途に着く。
いやあ、遠かった。
大台ヶ原といえば「雨」。
年間を通して雨量が多い地域であるらしく、深田久弥著「日本百名山」の大台ヶ原山の項には、「大台ヶ原に登って雨に遭わなかったら、よほど精進のよい人と言われる。」との一文がありますが、実はこれ、私のことです。
2009-09-13
大台ヶ原 でも雨には遭遇せず
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お久しぶりです。
返信削除台風はいかがでしたか?
福岡、と言うかうちの周りは
全くと言っていいほどなんも影響はありませんでした。
ところで、前々から思っていたのですが
mktsanさんは写真を撮るの上手いですよね!!
私なんか、もうずいぶんまともに写真撮ってないので
この前も自分の撮った写真を観て
なんかダメダメなところばかりでがっかりでしたよ~
どうもお久しぶりです。
返信削除ええっ、福岡って平穏だったんですか、意外ですね。
出張で火曜日から関東方面におりまして、明日帰阪する予定なのですが、今朝は首都圏のJRなんかが全て止まってしまい、迂回ルートを調べたり、電車が動き出すのを待ったりで、やっとこさ客先たどり着くって始末、散々でした。
本日の宿は川崎市で、只今は台風一過の好天気です。
けっこう高層階なのでもしかすると見えるかななどと西方向に目を向けると、おおやっぱり、うっすらとですが富士山のシルエットがうかがえます。
写真というか・・・、カメラはねぇ・・・。
私なんか、ほとんどカメラマークのオートモードでシャッターを押すだけ。写真を撮るのは上手いとか何とかいうレベルではないでしょう。
つい最近になって、簡単な解説書を紐解きながらマニュアル撮影を習得すべく、あれこれ触り、試し始めたところです。
snow*deco さんみたいに本格的に撮ってこなかったからダメダメですね。
Blogはいつも拝見しておりますので、ガンガン写真を掲載したって下さい。